バーナード彗星(0177P) 2006/8/4



やっと晴れ間が覗いたのでM13に近づいたバーナード彗星を撮影する。バーナード彗星は19世紀に発見され、今年の6月に戻ってき たのを再発見された彗星。最初の予測では最大光度13等級で終 わってしまうと考えられていたが、現在は8等級。それでもかなり拡散しているため思ったより暗い。肉眼では確認できず、写真でもノイズと同程度でどうにか判別できるくらいだった。月齢10日の月明かりの影響もあったと思うので、8月20日過ぎくらいが見やすくなることを期待したい。

【アストロアーツの7/27の記事より】
117年の歳月、それでも予想より早かった
「2006年6月23日、リンカーン研究所の地球接近小惑星サーベイプロジェクト(LINEAR)がへびつかい座に17等級の彗星を発見し、P/2006 M3の認識符号が与えられました。その後の計算により、117年前にバーナードが発見した彗星C/1889 M1と同一であることが判明しました。C/1889 M1は、1889年6月に9〜10等級でアンドロメダ座に星雲状天体として見つかり同年8月まで観測された彗星です。公転周期は約128〜145年の間と計算されていましたが、観測期間が短いために軌道には大きな誤差が残り、120年足らずで戻ってきて観測者を驚かすことになりました。P/2006 M3=C/1889 M1には周期番号177Pが与えられ、以降177P/バーナード彗星と呼ばれています。」
P/Barnard(0177P) 2006/8/4 20:20-20:22
Canon EOS20Da 、Nikon105mm(F4)、ISO800
LPS-P2フィルター、元画像から一部切抜き
自宅にて