アインシュタイン「日本見聞録」展



10月8日にマルセイユ出航の日本郵船の「北野丸」で日本に向かう。
11月10日、船上でノーベル物理学賞の知らせを受ける。
1ヶ月以上の船旅の後、11月17日に神戸港に着く。
12月29日、榛名丸で日本を去る。


北野丸でのアインシュタインとエルザ婦人
Photo by 杉元賢治



東京帝国大学にて

相対性理論で有名なアインシュタインが1922年(大正11年)に日本を訪れた時の記録を集めた展覧会が東京国際フォーラム・相田みつを美術館第2ホールで開かれている。展示物としては、狭いスペースを10のコーナーに分けて11月〜12月まで日本で過ごした経緯が紹介されている。一見するとこれだけというような印象を受けるが、その場で貸し出されるテープを聞いていると、当時の雰囲気を十分に味わうことが出きる。

   by 岡本一平


日本での大学での講義、アインシュタインが見た日本の印象、国内移動中の車窓風景、二人の女性との結婚と離婚、バイオリン演奏などを通して人間アインシュタインを事細かに追っていく。物理の教科書で見るアインシュタインとは違った一面を見ることができた。

アインシュタインの主な業績
(Albert Einstein1879-1955)
1905年 「光量子仮説」
      「ブラウン運動の理論」
       「特殊相対性理論」
1907年 「量子論による固体比熱の理論」
1915年 「一般相対性理論」
1919年 日食観測により光が重力で曲げ
       られる という予言が実証される
1924年 量子統計力学
      (ボース・アインシュタイン統計)
      の確立
2006/2/8 記