エコと地球温暖化



去年あたりからエコ、環境、地球温暖化という言葉が眼につくようになりました。今年に入り、一段とその言葉が重みを増してくるに違いありません。二酸化炭素などの地球温暖化ガスの排出削減を義務付ける京都議定書(1997年)が発効するからです。今年から5年をかけて日本は1990年よりも6%削減しなければなりません。これは大変な数字目標で、企業努力だけでは難しい数字だと言われています。個人レベルでできる事柄は微々たるものとは言え、一人一人が意識的に取り組まねばならないことだと言えます。小さな世界から大きな世界へと、逆に大きな世界から小さな世界への二つのアプローチが必要になるでしょう。
 去年、アル・ゴアの「不都合な真実」が、映画及び本で話題を呼びました。元アメリカ副大統領の彼は、家族の不幸を通して環境への感心を深め、地球温暖化に対する警鐘を鳴らし続けました。今みんなが立ち上がらなければ、こどもや孫の世代に大きなつけを回すことになり、地球そのものの存亡に関わると警告しています。地球温暖化は決して一時的な気象現象ではなく、人間が作り出したものだとほとんどの学者が認めています。

京都議定書に盛り込まれた主な事柄は次の通りです。これを批准していない先進国はアメリカとオーストラリアの2国です。アメリカは最も温暖化ガスを排出している国であるにも関わらず、ブッシュ政権はこれに反する政策を採り続けています。


★先進国の温室効果ガス排出量について、法的拘束力のある数値目標を各国毎に設定。

★国際的に協調して、目標を達成するための仕組みを導入(排出量取引、クリーン開発メカニズム、共同実施など)

★途上国に対しては、数値目標などの新たな義務は導入せず。

★数値目標

対象ガス : 二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、HFC、PFC、SF6
吸 収 源 : 森林等の吸収源による温室効果ガス吸収量を算入
基 準 年 : 1990年 (HFC、PFC、SF6 は、1995年としてもよい)
目標期間 : 2008年から2012年
目    標 : 各国毎の目標→日本△6%、米国△7%、EU△8%等。
   先進国全体で少なくとも5%削減を目指す。
 


個人レベルでできることには以下のようなことがあります。その他にも気がついたことがあれば、実行することが大切です。

省エネルギー型の電化製品や電球に交換しましょう 
 2 停車中は、エンジンを切り、エコ・ドライブをしましょう
 3 リサイクル製品を積極的に、利用しましょう
 4 タイヤの空気圧をチェックしましょう。車の燃費基準を上げれば、無駄なエネルギー消費を防げます
 5 こまめに蛇口をしめましょう。水道の送水に使用されるエネルギーを削減することができます
 6 過剰包装、レジ袋を断りましょう。買い物は、リサイクル・エコ・バッグを使いましょう
7 エアコンの設定温度を変えて、冷暖房のエネルギー削減をしましょう
 8 たくさんの木を植えましょう。1本の木は、その生育中に1t以上の二酸化炭素を吸収をすることができます
 9 環境危機について、もっと学びましょう。そして学んだ知識を行動に移しましょう 
10 地産地消。地元でとれた生産物を地元で消費することにより、運送等のエネルギー消費を減らすことができます
 
 「チーム・マイナス6%」・・・いろいろなシミュレーションや身近な実践でCO2削減ができる提案をしています。
●CO2駅すぱあと・・・出発駅と目的地の駅を入力すると、路線や時間、料金とともん9い、そのルートで排出されるCO2量が表示されます。
●ECOシミュレーター・・・冷蔵庫、エアコンの「今使っている製品のメーカーや発売年」と「使ってみたい製品のメーカーや製品名」を入力して、消費電力、電気代、CO2排出量などのエコ度を比較できます。
 記:2008/1/4