癒し



頭は朦朧としているが、はっきりとその歌声が聴こえてくる。GWANさんの「心臓の子守唄」。今思うと一番高熱で峠を越そうとしている時で、腸の手術2日後の真夜中の出来事でした。夢か現かはっきりしない中で聴こえてきた何ともそのときの気分にぴったりのメロディと歌詞でした。いい気分になりぐっすりと眠れたのです。
またあるときは「たんぽぽのお酒」が流れてきます。体温も微熱状態で安定している時期にはこの曲が自然と流れてくるのです。

  野に咲くライオンの誇り 
  きらめくたんぽぽの花
  遠くの氷売り
  小麦畑のにおい
  あたたかい雨だれ落ち
  お酒になるたんぽぽ
  冬の地下室に
  六月の冒険
  たんぽぽのお酒


レイ・ブラッドベリの同名の小説から作詞したということを聞いていますが、ほんとにゆったりとした気分を味わったものです。
10日間あまり、大腸ガンの手術(胃痛とばかり思い込んでいたので発見が少し遅れてしまいました)で入院している最中の出来事でしたが、GWANさんの曲はほんとに癒し効果があるようです。ありがとうGWANさん! 元気をいっぱいもらい無事退院できました。
ここ1ヶ月くらいは病後のリハビリを自宅で過ごすことになりますが、日に日に良くなっていくのがわかります。楽しみな星空観察に戻れる日も間近です。

--------------------------------------------
*ふたつの曲はCD「星空」に収録されています。
2004/11/28 記
入院記録(埼玉医科大学病院)・・・
患部は小腸と大腸をつなぐあたりが細くなり、ほとんど食物を通さない腸閉塞に近い状態でした。そのため、その部分を15cmほど切り取り、接合するという手術が施されました。転移を考えて広い範囲が除去されました。

●2004年11月17日〜27日(22日手術、約2時間、全身麻酔+硬膜外麻酔)
●手術までの検査項目・・・腹部・胸部X線撮影、腹部エコー検査、CT、大腸内視鏡検査、
                 肺機能検査、血液・尿検査、体温・血圧検査(毎日)
●手術後・・・点滴、胸部X線撮影、血液検査、体温・血圧検査(毎日)