尿管に管を挿入



最近、尿の出が少し悪くなってきました。CTで腎臓部を見ると、右はすでに水腎症でほとんど機能していないのですが、左の方も水腎症が広がってきているようです。また尿管が細くなっているのがCTでも分かります。腎臓がすべて機能しなくなると大変なので、早いうちに何らかの処置が必要を言われました。二つの方法があるようです。一つは腎臓に管を刺して、それを外に取り出す方式で、ストーマー方式で手術が必要です。もう一つは膀胱から尿管の中につぶれない管を入れて、尿の通りを良くする方法です。これは手術の必要がありません。
はじめどちらにしようか迷いましたが、とりあえず二番目の簡単な方法を試してみることにしました。
 今日、その処置をしてきました。レントゲンで見る装置の下に寝かされ、足を少し高めに載せ広げた状態でこの処置が進行しました。管を入れたり、水を入れたりされるので、その痛みは結構すごいものでした。麻酔などの痛み止めなどの処理はいっさいありません。こんなに痛いものだとは想像もしていなかったので、つらい時間が過ぎて行きました。女性の看護師さんが手をさすってくれながら「だいじょうぶですよ」、「呼吸をゆっくりとしてくださいね」と元気づけてくれますが、非常に長く感じる30分でした。それでも、これで尿の出が良くなってくれればいいと思うのです。
 この管は2〜3ヶ月に一度交換する必要があるということで、次回のことを考えると、ストーマー方式の方がいいように思えてもきます。次回のときの痛みは今回とは違うのだろうかとかいろいろ考えてしまいます。今回の処置で一度通り道が作られていて、その管に沿って内視鏡が挿入されるから痛みは今回ほどではないのではないかとか期待しつつ過ごすより仕方がないように思えます。癌に伴っていろいろと出てくるものだといやになってきますが、そういう症状に対して何らかの処理方法があるということはうれしいことで、痛みを感じながらも、ありがたさを感じています。
 (記:2009/11/9)