胆管にステントを挿入



CT検査によって肝臓にガンが転移していることがわかりました。この検査前に血液検査でT-bil(総ビリルビン)などの肝臓に関する数値が上がっており、さらに体が黄色っぽくなる黄疸症状が出ていることから肝臓に何かが起こっていることは予想されていました。CT画像を見ると肝臓に黒い斑点が見てとれ、これがガンであることが指摘されました。さらに肝臓から消化のために胆汁が胆のうを通して十二指腸に胆管を通って分泌されますが、その胆のうがパンパンに膨れていて胆管も膨らんでいました。これは胆管を側面から押して管を狭くしている個所があるということです。そのため、この症状を無くすために、胆管にステント(管)を通して液の通りを良くしてやる必要があります。これは先日に尿管に行なったことと同じです。今回の手術はこのために行なわれるのです。内視鏡を十二指腸まで通して、そこから胆管にステントを通してやる処置をする予定です。これがうまくいけば、液の流れが良くなり、症状が緩和されるはずです。もしステントを通すことができない場合には、肝臓に管を通して胆汁を体外に流してやる必要があります。これをやらないと肝臓に障害が出てくるためです。もしこの手術をすると、腸のときに行なったストーマーと同じようなものを常時体外に付ける必要があります。どちらにしろこの処置のためには、1週間から2週間入院する必要があります。9日(水)に入院して11日(金)に手術という運びになりました。


日本消化器病学会ホームページより
 (記:2009/12/8)