ツツジ と サツキ



 いつもどちらなのか分からなくなってしまうのが、つつじ(躑躅)とさつき(皐月)の見分け方だ。ネットで調べてみると、それ相応のことは書いてあるが、結局は分からない。試しにどんなことが書いてあるかを列挙すると次のようになっている。

【1】サツキは、ツツジ科の中のサツキツツジ、およびその改良園芸種の総称です。ツツジはツツジ科の植物の総称です。だから、サツキは同時にツツジでもあるわけです。

【2】サツキ(皐月)はツツジ科の植物で、山奥の岩肌などに自生する。盆栽などで親しまれている。サツキツツジ(皐月躑躅)などとも呼ばれており、他のツツジに比べ一ヶ月程度遅い、旧暦の五月(皐月)の頃に一斉に咲き揃うところからその名が付いたと言われる。サツキはツツジ類としては葉が固くて小さく、茎には這う性質が強い。

【3】皐月の葉は、長さ2〜3cm、巾も6mm程度、表側の光沢があります。つつじは落葉性で、さつきは常緑樹です。ツツジは4〜5月頃紅色、ピンク、絞りなどの花をつけ、俳句の季語は春なのに対し、さつきの季語は夏です。

【4】見分け方ですが、ひと目でこれはサツキだ、と見分ける方法はありません。常緑のツツジもありますから。花の大きさも見分けの基準にはなりません。イソツツジのように小花が集合して咲くものもあれば、園芸種のサツキには大輪のものも多くあります。真夏に咲くミヤマホツツジのようなものもあるので、花期だけで見分けることも出来ません。一般的には、数を見て覚えてゆくしかありません。

【5】一般的には庭木にするのはつつじ、鉢植はさつきだそうです。

さて、これらの説明を見ていると益々区別がつかなくなる。その筋で一生懸命にやっておられる方にとっては、そんないいかげんなと怒られそうだが、ツツジで一纏めにしてしまえば問題は無くなる様に思うのであるが如何なものだろうか?

   
   
 
 記:2008/5/3