鳩山散策X




天気予報では晴れるはずが、朝のうちから雲が垂れ込めている。まさか雨は降るまいと、曇り空の中を散策に出かける。防寒はしてきたが耳だけが冷たい。
まずは銀河の丘の道を辿る。松栄小の脇の階段から山道に入る。この道は「こどもの家」に子ども達が通っていたいたときの通り道。ここを歩く人も絶えないのだろう、落ち葉が踏み固められている。突き当たりを左に折れて銀河の丘へと向う。突然、ギーッと鳴く声に驚いて松の幹を見上げると、小さな啄木鳥「コゲラ」が忙しそうに虫をついばんでいた。

                  「銀河の丘」遊歩道


日立への舗装道に出た所で、向かい側に入っていく道が見えるので興味本位でそちらに入っていく。しばらく行くとスギの下枝をきれいに刈っている老人に出会う。鳩山の人で、このあたりにスギを植林し、道脇にベンチなどを手作りしているという。老人はベンチ脇に枝垂桜を植えたがまだ咲いたのを見たことがないという。花を見たいために回りの木の枝を切ったりして日当たりをよくしている。丸太のベンチも花が咲いたらきっと最高の寛ぎの場所になるのだろう。スギを植林する前にはヒノキなどを試みたが土地が合わなかったようで枯れてしまったと語ってくれた。道はこの先で行き止まり。以前は旧村の方へ通じていたというが、人も通らなくなった道は藪がふさいでしまったのだ。この道を少し整備すればなかなかいい散歩コースになると思うのだが・・・。


    奥武蔵の山並を望む
  


かわらたけ


行き止まりの道を引き返し日立の宿舎脇を通り、旧村に抜けていく。山道を下りたところで右に曲がると氷川神社に出る。人は誰もいない。神社はひっそりとしていた。
しばらく鳩川沿いを歩いてから右に折れて再び山道に入る。この道は「鳩山散策V」で紹介した遊歩道で、明るい感じで歩きやすい好きな道のひとつだ。ゆっくり歩いて2時間のコースである。
氷川神社
2005/1/19 鳩山にて