山田かまち に想う



山田かまち(1960〜1977)

山田かまち、エレキギターの練習中に感電死した17歳の青年。
彼の生涯は短かったが、多くの絵、詩、そしていろいろな想いを
遺して行った。小さいころから絵が好きで、小学3年生の冬休み
の宿題で、動物の絵を30枚、1時間あまりで書き上げたという。
伸び伸びしたタッチと力強さに圧倒される。特に青色が好きだった
という。ぼくは、中でも、ぞうの絵が好きだ。絵を描く前にその動物
の真似をしてから描いたというからおもしろい。図鑑などを見ながら
ではなく、記憶の中にある動物を思いながら描き出したというから、
すごい。
中学時分には、宇宙への関心も高まり、貯めた貯金で天体望遠
鏡を買い、冬の寒空のもとで一晩中観測していたこともあるという。
ビートルズやレッド・ツェッペリン、エアロスミス、クイーンなどのロ
ックに傾倒し氷室京介達とロックグループを作りその魅力にとりつか
れていった彼。
未成年者の犯罪が増えている中、かまちの生き様を今一度考えて
みるときではないだろうか。


  小学3年生の時に描いた象(水彩画)

人のためには どうしたって
あるいてゆかなくちゃならない
どんな日も どんな時も ああ
どんな日も どんなひとも
あるいてゆかなくちゃ

人のためには どうしたって
あるいてゆかなくちゃ だめだ
熱情のほとばしる そのときだけじゃだめ
愛情のもえる そのときだけじゃだめ
人のためには どうしたって
歩いて 歩いて ゆかなくちゃ
どこまでも 死んでも
いつまでも 歩いて・・・・
死んでも 彼がいったことばを
きいていたら

ああ人の 人のために
道をゆく ぼく・・・・
いつまでも
どこまでも 歩いてゆく




山田かまち水彩デッサン美術館(群馬県高崎市)
休館日:毎週水曜日(祝祭日は開館)
AM10:00〜PM6:00