還暦



還暦祝い
 4月11日はぼくの誕生日。12日の夜、小笠原の父島に嫁いだ長女と初孫を含めた家族みんなで、還暦祝いをしてくれました。小さなプレゼントと言って、小さな手提げ袋が手渡されました。そこには、手作り竹トンボや心のこもった手紙と共に、お父さんへの退職金として大金の封筒が入っていました。こんなに大変な額を子供たちだけで貯めておいてプレゼントしてくれるとは夢にも思っていなかったため、びっくりしてしまいました。子供たちもこんなことができるまでに成長したのだなと感激ひとしおで涙が出る思いです。みんなありがとう!父さんこれからも頑張るからね。


 同じ日に友人の井上家長女の結婚披露宴が大宮のホテルで開かれた。ぼくは体調がいまいちだったので出席できなかったが、家からは長女を含め4人が参加した。ゆったりとみんなで談笑しながらの披露パーティだったと聞いてうれしかった。長女同士が幼稚園時代から仲の良い友達で、井上家とは家族ぐるみの付き合いをしてきた。うれしいことが重なり、ぼくにとって忘れられない一日になった。
 
 


還暦(かんれき)とは、「干支十干十二支)が一巡し、起算点となった年の干支にふたたび戻ること」とあり、満60歳となる1月1日をもって還暦を迎えることになるらしい。ただ還暦祝いなどは、その人の誕生日に祝うことが多い。ぼくもその例に漏れず、今日、還暦を迎えた。振り返ると60年とはあっという間であったような気がする、若いときは一年一年が長く感じられていたが、どういうわけか年とともに、その一年が短く感じてくる。そんなに急がなくてもいいのにと思う。1年を短く感じるのはどうしてなのだろうか?つと考えるに、若い時は新しいことに接し、それを自分のものにすることに夢中になる。時間も忘れて熱中する。時間を意識する暇さえない。ところが年を重ねるほど、時間を気にするようになる。今日もあっという間に一日が過ぎてしまったと感じる。意識の中に時間と言う概念が占める比率が高くなってくる。時間を常に気にしている。誕生日が来るごとに、年齢が加算されることを気にするようになる。こんな意識の変化が時間の感覚的な捉え方に変化を与えているような気がする。
 ルドルフ・シュタイナーが始めたシュタイナー教育では、12や10という数字ではなく7という数字に注目している。7歳ごとに体と心の変化・成長が見られるとしている。7歳、14歳、21歳と確かに、自分の中で違った変化があったような気もする。数字はあくまでも平均的な目安であり、これが絶対ではなく、それぞれプラスマイナスの幅を持っている。誤差と捉えてもいいし、許容度と考えてもいいし、きっちりとした整数ですべてが割り切れるものではないことは、あらゆる現象に現れている。微妙なふらつきがあるからいろいろな現象が微妙に絡み合うことができる。デジタル的に白黒はっきりと割り切ることができる世界ほど味気ないことはない。ゆらぎこそおもしろくもあり、物事に変化を与え、予測不能の事柄も起こりうることになる。還暦はひとつの区切りかも知れないが、連続した人生の中でアナログ的な一点に過ぎず、知らぬ間に通り過ぎていく。 

 十干十二支 
十干(じっかん)・・・の10の要素の順列
十二支(じゅうにし)・・・子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12の要素の順列 

01
甲子
02
乙丑
03
丙寅
04
丁卯
05
戊辰
06
己巳
07
庚午
08
辛未
09
壬申
10
癸酉
11
甲戌
12
乙亥
13
丙子
14
丁丑
15
戊寅
16
己卯
17
庚辰
18
辛巳
19
壬午
20
癸未
21
甲申
22
乙酉
23
丙戌
24
丁亥
25
戊子
26
己丑
27
庚寅
28
辛卯
29
壬辰
30
癸巳
31
甲午
32
乙未
33
丙申
34
丁酉
35
戊戌
36
己亥
37
庚子
38
辛丑
39
壬寅
40
癸卯
41
甲辰
42
乙巳
43
丙午
44
丁未
45
戊申
46
己酉
47
庚戌
48
辛亥
49
壬子
50
癸丑
51
甲寅
52
乙卯
53
丙辰
54
丁巳
55
戊午
56
己未
57
庚申
58
辛酉
59
壬戌
60
癸亥
 
 記:2008/4/13