水星の太陽面通過



太陽の前面を水星が通過していく現象が見られた。今日は朝から快晴で風もなく観測日和。明け方の4時過ぎに家を出て、近くの高野倉に向かう。ここには駐車場があるので長時間陣取っても安心して観測ができる。
極軸のセッティングを暗いうちにして日の出をしばし待つ。6時過ぎに日が昇ってきた。高度が低い間は大気のゆらぎで太陽の縁が激しく揺れていた。それでもしばらくすると安定してきてはっきりと水星の小さな円盤を見ることができた。縁には大きな黒点と反対側の縁には小さな黒点が二つ見えている。水星の視直径は10″ほど、それに対して太陽は32′もある。小さいながらも水星ははっきりとした円盤状に見えていた。ちなみに水星の太陽面通過が次回見られるのは26年後である。

観測地の鳩山町高野倉(日の出前)

水星の太陽面通過

水星の移動の様子


第4接触近くまでの経過