おつかれさま ミール


フィジー諸島上空通過後、南太平洋
に ミールは落下した(ロイター)


 2001年3月23日、最大長33メートル、質量約140トンのミールは大気圏突入後、ばらば
  らになりながら南太平洋に落下した。上の写真を見ていると1994年に木星に衝突したシュ
  ーメーカー・レビー彗星(SL-9)を思い出す。
  1986年2月20日に打ち上げられて以来、地球を8万6331回まわって、宇宙生活に必要
  な貴重な情報を収集した。ミールとは「平和」「世界という意味。「ミール」の目的は、
  いろいろな科学実験や観測、そして無重量が人体へ及ぼす影響の調査などであった。
  秋山豊寛さんが搭乗したのが1990年、あれから11年も経っている。
  宇宙ステーション「ミール」の維持にかかる莫大な費用と老朽化、これにはロシアも維持改
  善することができなかった。残念ではあるが、ここに15年にわたるミールの役目は終了した。
  ミールよ!お疲れ様でした。
宇宙ステーション「ミール」