月齢19日



明け方の天頂近くに寝待月が輝いていました。月齢19.4日、視直径32.2'、地心距離 37.64万km。
アラブの楽器ウードの曲を聴きながら画像処理をしているとき、日本とアラビアの気候の差が頭に浮かびました。ウードは日本の琵琶に似た形をしていますが、音は弾んでいて琵琶のようなしっとりと言うかまとわりつくような感じがありません。この違いがどこから来るのだろうと考えたとき、湿気が影響しているのではないかとふと思いました。夏の暑さを考えたとき最近の日本は熱帯並みであり、アラビアと違っているのは湿気に違いないと思うのです。旋律も琵琶はまとわりつくような感じですが、ウードは突き放すような感じです。日本人の中庸的な感じ方とアラビアのきっぱりとした決断の違いもこの辺から来ているのではないかと思います。アラビアのロレンスのあの感じでしょうか。「月の砂漠」のイメージは日本的ではなく、まさに乾いたアラビアの空で見た月です。月への想いもその土地によって違ってくるのではないでしょうか。
アラブの楽器「 ウード」 
 
 
 大きな画像(3504×2336PIX 、556KB)
 
2008/8/21 4:37(JST)
Vixen R200SS(D=200mm f=800mm)
パラコア
Canon EOS20Da、ISO100、1/250SEC
 
自宅にて