月面での方位


月面での方位はどのように決めているのだろうか?上の写真は肉眼で見る月の姿だ。南北は地球の南北と同じに決めている。これは常識的にも納得できる。しかし東西はどうなのか?昔は地球から見た月でもって方位を定めていたので上の写真とは東西が逆になっていた。地球にいる限りこれで支障はなかったのだが、人類が月に降り立つ時代になると、この決め方ではおかしな現象が起こることがわかる。それは太陽が西から昇ってくることになるのだ。そこでIAUでは上記のように東西を入れ替えた表示を採用するようになった。ちなみに1960年代までの月面図では東西が逆になっている。現在採用されている月面の方位は上の写真のように決められている。
 ここでふと思い出したのだが、我々が見慣れている世界地図は上が北で右が東になっている。これは月の表現と同じなのだが、そしてそれが当たり前と思っているのだが、オーストラリアに旅したときに南が上になっている地図が売られていたのだ。南半球の人々にとっては南極の方が親しみやすい方角であって、北ははるか離れた方角であるに違いないのだ。どちらを上にするかは、そこに住む人間の感性や思い込みによっている。あなたはどちらがお好みですか?
2005/2/19