月の模様はどうしていつも同じなの


日本では月の模様を、「餅つきをしているうさぎ」の姿に見ていますが、西洋では女性の顔にしたりしています。でもその模様はいつも同じ。不思議に思ったことはありませんか?
月が自転しているのであれば、違った模様も見えるはずなのに・・・。

月は、約27.3日かかって地球の周りを公転していますが、ちょうど同じ日数をかけて1回自転しています。そのためにいつも同じ顔しか見せないのです。でも、こんなうまい具合に自転と公転の周期が一致するためには、月の構造が関係しているらしいのです。
月の海と呼ばれる黒い部分は主に玄武岩という重い岩石で出来ているのに対して、クレーターなどの白い部分は斜長石という比較的軽い岩石からできています。そして月は地球に向いている側が少し飛び出したちょっといびつな形をしているらしいのです。おまけに月の裏側は月探査機の調査では、ほとんど白いクレーターだらけで軽い物質からできているといいます。
そこで、起き上がりこぼしを思い出してください。下に重りが入れてあるために、頭をこづいても、すぐに元の位置に戻ろうとして、いつも安定していますね! 月もこれと同じように重い海側を地球の引力の方向に向けているということらしいのです。ただし、はじめから今の状態であったわけではなく、長い年月をかけて安定した状態に落ち着いたのです。それでもコマの首振り運動のように月も多少動いていたりするので、半分より多い59%の顔をのぞかせています。
愛媛の姫ダルマ