【サル】  


南米ペルーにある古代遺跡「ナスカの地上絵」。無数の直線や図形、動物図など、様々な形が描かれている。
砂漠地帯に描かれた巨大な線描画は、今なお謎に包まれている。誰がいつ、何の目的で作ったのか?作られた年代は紀元300〜500年前後(プレ・インカ期文化)と言われているが、その意図するところはいまだに解っていない。地上絵を描く作業は気が遠くなる。暗い色をした表面の岩をひっくりかえすと下の明るい砂土が現れる。この繰り返しで巨大な絵を描いていった。ドイツのドレスデンに生まれた数学者マリア・ライヘは、ナスカにとりつかれ、一生を地上絵の研究にささげた。
 各地上絵の測量から、正確な地図を作り上げたり、地上絵を守るために私財を投じた人だ。彼女の説では、これらの絵は、天上の星座の地上への写しではないかと言う。「クモ」はオリオン座、「サル」は北斗七星などなど。南半球から北斗は見えるのか?現在では見えないが、紀元500年頃には、地平線すれすれに見えていたのが、天文シミュレーションで解る。そうすると「はちどり」は南十字かそれとも北十字(白鳥座)なのか。地上絵は上空から見るとはっきりと見える所から、デニケンは、宇宙人がこれを作ったという説を出したが、宇宙飛行士の話では、人工衛星軌道からは、これらの地上絵は見えなかったという。地上でも、数mの高さから見るとある程度の形はわかるという。図形を見るためには適度な高度が必要だったということからジム・ウッドマはナスカ人は熱気球を使っていたという仮説のもとにその土地にある布地で気球を作り、実際、上空からの観察に成功している
 【マリア・ライヘ】
                                  

「サル」に関して言えば、いて座ということも考えられないか?いて座には南斗六星という、北斗に似たつながりがある。さるのしっぽの渦巻きが気になる。いて座あたりは、天の川の中で一番明るく輝く所、銀河系の中心方向だ。しっぽの渦は、天の川の濃い部分、すなわち銀河の中心を表しているのかもしれない。 
  

【クモ】  

   【ハチドリ】