WEBカメラ撮影設定



火星接近に合わせて、現在、撮影にはWEBカメラを使っている。安いカメラでも画像の重ね合わせの技術(Registaxというすばらしいフリーソフトがある)を使うと高画素数のカメラを使わなくても解像力のある写真を写すことができる。
WEBカメラの撮影時の設定によっては写りも悪くなるため、現在、私が使っている設定を紹介することにする。これはあくまでも参考であって、お使いの望遠鏡、カメラの種類によって異なるので、最終的にはご自分で最適な条件を試行錯誤で見つける必要はある。カメラはロジクールのQcampro4000、望遠鏡は20cm反射(F7.5)、LV7mm接眼という条件でのキャプチャーソフトの設定について解説する。


【1】
付属のキャプチャーソフトを立ち上げると左の画面が現れる。ここで画像の大きさを「640×480」にする。

【2】「ビデオキャプチャー設定の変更」をクリックする。
録画停止にチェックを入れ、60に設定する。録画時間が60秒まで設定できるようになっている。


【3】
「カメラ設定の変更」をクリックして、「カメラの設定」をクリックする。


【4】
カメラコントロールパネルが開いたら、「ドライバの設定」をクリックする。


【5】
プロパティの画面が開いたら左のような設定をする。ここで特に注意することは以下の通り。

●明るさはやや低めにしておく。これを明るい方向にスライドしていくと画像は確かに明るくなっていくが、背景も一緒に明るくなってしまう。
●明るさの調整は「ゲイン」の方でおこなった方が、惑星像だけが明るくなって都合がいい。
●彩(彩度)、ガン(ガンマ)は左図くらいかな。数値が出ないのではっきりしない。
●シャッタースピードは1/30secに設定。
●ホワイトバランスは「室内」にしている。他の設定だと、赤が強すぎる感じがするため。


【6】
以上の設定をして、ビデオ録画のボタンをクリックすると撮影が始まり、60秒経過すると、自動的に録画が停止して保存してくれる。

後はRegistaxで画像の合成、画像処理を行えば画質が向上した惑星像を得ることができる。
Registaxについてはコーヒーブレイクの「火星画像の処理法」に書いたので、そちらも参考にしていただきたい。

惑星の画像処理法については下記のページが大変参考になるので、一度ご覧になるといいだろう。
Philips ToUcam Proで惑星を撮る
2005/10/19 記