銀河群・銀河団 2



午前2時過ぎ、東の空にしし座が高く昇っている。α星レグルス(1.4等:右写真)の近くには土星(0.3等)があってレグルスよりも明るいため、初めての人だと、しし座の繋ぎをどうやったらいいのか迷ってしまうだろう。
今朝は再び、かみのけ座とおとめ座の銀河団と球状星団M53を撮影することにした。北の空を厚い雲が覆っていたが撮影領域には影響がなかった。星図を見てこれを撮影しようかと迷うことがある。星図だけでは想像がつかないからだ。視直径とか明るさを目安に写りそうだ思う天体を選び出す。撮影しても面白みがないかもしれないと勝手に想像して撮ってみると、想像に反して形状が面白かったり特異なものに出会ったりすることが良くある。M64(下写真)はまさにそんな天体だ。別名「黒眼星雲」という。目玉が向こうからこちらを見ているような感じがする。まさに宇宙の目玉である。


しし座α星 レグルス

M64(黒眼星雲 光度: 8.5等 視直径: 9.3' かみのけ座)

かみのけ座・おとめ座の星雲星団 by Stellanavigator8

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M88(光度: 9.5等 視直径: 6.9' かみのけ座) M53(光度: 7.7等 視直径:12.6' かみのけ座)
M85(光度: 9.2等 視直径: 7.1' かみのけ座) M89(光度: 9.8等 視直径: 4.2' おとめ座)
M90(光度: 9.5等 視直径: 9.5' おとめ座)

2006/12/3
M64:3:45〜4:03 3分露出3枚、5分露出1枚合成
M88:
4:44〜4:58 3分露出2枚、5分露出1枚合成
M53:4:21〜4:42 3分露出2枚、5分露出1枚合成
M85:4:05〜4:16 3分露出3枚合成
M89・M90:5:18〜5:35 3分露出3枚、5分露出1枚合成

Vixen R200SS直焦、コマコレクター
LPS-P2フィルター
Canon EOS20Da、ISO800
自宅にて