夕焼け雲



三つ巴の台風(台風7、8、9号)が同時に日本に接近というのは珍しい。18時40分過ぎに外がいつになく赤く染まっていたので急いで外に出て空を見上げると、網を空に投げ上げたという感じの模様が赤く染まり空一面に広がっていた。台風7号の雲なのだろう。まるで雲が泡状になり、しゃぼん玉のようにその縁が光っているように見える。天体で言えば球状に広がった惑星状星雲がリング状に見えるのと似ている。また宇宙の大規模構造に出てくる泡宇宙を思わせる。

18:59:04 f=18mm(F7.1)、1/100sec

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19:00:52
 f=18mm(F7.1) 、1/60sec

19:01:49
 f=18mm(F11) 、1/20sec
【 撮影:EOS20Da 、f=18mm、ISO1600 、自宅 (埼玉県比企郡鳩山町 139°20'35°59’ ) にて 】


可視画像
(19:00)

赤外画像
(19:00)

水蒸気画像
(19:00)
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撮影時の衛星画像(上写真)を 見ると、台風の端の雲が埼玉あたりに少しかかっているのがわかる。この模様はしだいに消え青空が広がった後、再び厚い雲に覆われた。

(追加)ネットで調べてみると、この模様について次の解答を得た。
「熱い味噌汁をお椀に入れてしばらく置いておくと、下からモクモクと味噌が上がってきて不思議な模様を作り出す。さらにうまくいけば表面に六角形が並んだ模様になることもある。これはベナール型対流ベナール・レイリー型対流と呼ばれるもの。熱い味噌汁に対して上表面は冷やされるので、ある温度差になると対流が始まる。この対流では上昇と下降がきれいに並び細胞状になるのが特徴で、最も安定するのが六角形という形(ベナールセル)。
この対流は気象において重要なもので、上昇気流と下降気流が交互に並び気象分布を決める。また狭い範囲で見ても雲の形成に関係してくるもの。」

名古屋市科学館「対流が作る模様」

太陽表面上に見える「粒状斑」、これもベナールセルで説明されている。

       太陽の粒状斑
記:2006/8/8